自分のお店は居抜で募集した場合、いくらで売れるのか?
誰もが出店当初に掛かった費用を取り返したいし、思い入れのあるお店は高く売りたいというお気持ちは分かります。
ですが、居抜の金額は譲渡売却対象とする造作・設備の内容と状態だけではなく、売却する理由や状況次第で金額の設定は変わってきます。
● 以下のようなケースは居抜料も高く設定することがなかかできません。
(正確に言うと高く売れる可能性が低いです。)
□ 売却対象とするものがそもそも少ない場合
□ 既に退去予告を出している状況で退去期限が近い場合
□ 永く営業してきたことで お店自体が非常に老朽化している場合
□ 厨房機器・各種機材・エアコンなどリース品が多い場合
□ 立地や賃料が高い等、物件の賃貸条件があまりニーズのある物件でない場合
● 逆に次のような場合は、高く売れることが多いです。
(高く売れる可能性・早く決まる可能性が高いです。)
□ 出店ニーズの多い立地で、賃貸条件も良い(賃料が安い等)場合
□ 使い勝手の良いレイアウトのお店作りをしており流用性が高い場合
□ 業績の良いお店 (退去理由が拡張移転など)
□ 売却対象となる物品の内容が良い場合(高価な機器が対象)
□ 情報を表に出さず水面下で募集している場合
ただこういった条件の物件はなかなか無いので、居抜は安くしか売れませんよ。と言っている訳ではありません。
上手な方法で募集すると、相場以上の金額で、スムーズに売却できることも多々あります。
やはりここは、専門の不動産会社に相談して、アドバイスを受けたうえで決められる方が成約金額が違ってくるでしょう。
設定金額を決めるうえで、一番重要視しなくてはいけないポイントは、どうして居抜で募集したいのかの状況です。
「売れれば移転しようかな」 や、「拡張移転を計画中」などと、
「賃料支払いなども滞ってしまっている」や、「退去期限が近付いている」などでは、
そもそもの前提条件が違ってきます。
金額設定を誤ってしまい、結果より損をしてしまうケースも実際にあります。
居抜売却の失敗事例
リンク→ http://mitsubai-fukuoka.com/openingpractice/492.html
また少し話が変わりますが、地域的な相場の違いについて、福岡は東京などに比べて、居抜料が高いということも実際にあります。
これは、全体的な相場の話となりますが、やはり福岡は東京と違って、商業エリア(稼げる立地・商圏)が狭いという点が大きいかと思います。
居抜料=対処品目・内装造作の価値 というよりも 居抜料=物件取得費用 という意味合いが東京よりも高いということです。
飲食店・美容室の居抜料の相場って?という点については、
売手の状況や店舗内容・賃貸条件にが一般的な内容であれば、
● 飲食店(1階・20坪・25万・居酒屋)の場合:300万円前後。
● 美容室(15~20坪・セット4/シャンプー2)の場合:150万円前後。
と言ったところが福岡市内においての平均的な相場ではないでしょうか?
これに、賃貸条件が非常に魅力的な場合、内装や設備内容が良い場合、余裕のある売却状況の場合などが加味され金額が上がったり、逆に条件が悪く下がったりするのではないでしょうか?
あとは依頼する不動産会社の力量ってとこですね。
飲食店でも500~700万で決まったケースや、美容室で360万で決まったケースも実際にあります。
居抜金額を設定する際は、
どれだけの引き合いが来るかという点を踏まえて、自分が第三者の立場で買うとしたらいくらが妥当なのか。
ご自身の状況と物件の条件を冷静に、そして客観的に捉えて金額設定をしないと成約率が下がってしまいます。
ですので、まずはやはり、専門業者の方に相談し、アドバイスをもらって金額を決めることをお勧めします。
http://www.ash-estate.jp/inuki.html